甘い秘密をそっと教えて?

アタシたちは久我さんとの約束の場所から少し離れた、
店の中から様子を伺いながら話する。


「あーあ、なんで、もう…」

そんな面倒くさそうにぶつぶつ文句言いながらも結局、
付き合ってくれる彼には本当に感謝してる。

だからこの件が終わったらちゃんとお礼言わないと。

「でもさー、こういうのって…」

そう言いながら樫原くんは腕を組む。


時間がたつにつれてどんどんひとが増えてくる。

アタシはやはり、
昨夜の寝不足が祟ったせいかどうも今日はなんか頭がぼんやりしてる。


ちゃんと久我さんと話ができるかな…。

不安になりながら少しでもちゃんと寝ておけばよかった、
そんなこと思っていた。


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