甘い秘密をそっと教えて?
「…でも、
なんて言ったらいいのかなあ、
さっきも言ったけどいい年してどうしていいかわからないんだ。
もし自分の言動のせいでヒカリから笑顔が消えてしまったら、
そんなこと思うと下手に何もできなくなってしまって」
アタシ、そんなデリケートにできてないから。
なんか買いかぶり過ぎじゃない?
かな、と思う。
「あ…、あのっ…!」
「ん?」
えーと、
何をどう言おうか。
変なこと言えないし。
「そんなの、ないですからっ!
アタシ、支店長のことが大好きだから、
えっと…その、…
あー…」
そこまで言って慌てて口を両手で塞ぐ。
この先、
とんでもないこと言ってしまいそうだったから。
声が小さくなってしまう。