甘い秘密をそっと教えて?
いつまでも黙ってるアタシに
「なあってば!」
そう言ってミズホがからだを乗り出して聞いてくる。
「そ…そういうミズホはどうなん?」
アタシの言葉にミズホはオレンジジュースを一口飲んで余裕の笑みを向ける。
「大学のサークルでよその大学と一緒に活動することがあって…。
そこで実は…」
うわ、
顔がさっきよりもにやけてる、
このひと。
「もしかして…」
アタシが口を挟もうとしたとき、
先にコマチがザッハトルテを食べるのを止めてフォークを皿に戻し焦って聞く。