甘い秘密をそっと教えて?
自分から聞いておいてなんかもうどうしていいかわからなくなってきた。
とりあえずメロンソーダのグラスにあるストローを意味なくぐるぐるとしてみる。
炭酸が忙しそうに下から上に向かい動きながらしゅうっと小さな音をたてる。
「んーっとですね、
その…」
いつまでもはっきりしないアタシにコマチが笑いながら言った。
「要するにどこまで仲がよろしいのか?
って聞きたいんちゃうの?」
その言葉に思わずアタシは持っていたストローの手を止め口をぽかんと開けたままコマチの顔を見る。
「ホラ、図星」
「ふーん、
そんな知りたい?」
そんなミズホの声に今度は彼女のほうに顔を向け思わずうんうんと大きくうなずく。