甘い秘密をそっと教えて?


だんだんと無意識のうちにうなだれてゆく。


「おい、どした?
ヒカリ?」


「なんやの?」


ふたりがうなだれてゆくアタシに必死になって声をかける。


「ふーん。
ええよね…。
オトナのお付き合いって…。
どんなんやろ…。」

今度はゆっくりと顔をあげてボソッと言う。


「ヒカリかて…。
彼氏、オトナのひとやって言うてたやん?」

慌てるミズホ。


「それなりのお付き合いじゃないんですかー?」

笑うコマチ。


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