甘い秘密をそっと教えて?

「えーっと。
ま、あんまり真剣に考えへんと。
軽くグループで宴会するって感じで。
人数そろえてって言われてんねん」

アヤメが苦笑しながら白状する。


む。
そうですか。

はいはい、
やっぱりそういうことですか。


「えーっとね、神戸の山手理科大学の学生。
なかなかお金持ちの坊ちゃんが多くてしかも理系やし。
エリートやから」

アヤメをフォローするようにアズサが言う。

お金持ちでも理系でエリートでもそんなひとよりもアタシは。


「でも…」

アタシがちゃんと返事もしてないのに彼女は言葉を遮り勝手に説明を続ける。

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