甘い秘密をそっと教えて?
アタシのためのように言ってるけど絶対にそうじゃない。
そう思いながらも「オトナの女」って言葉がどうしても…。
そしてアタシはためいきひとつついて小さくうなずき答える。
「わかった…」
途端に喜ぶ顔をするふたり。
わかったと返事したもののやっぱりあまり行く気が起こらない。
思いつきだけで行動する自分。
頼まれるとつい了解する自分。
これでアタシは今までも結構後悔すること多かったんだなあ。
でも喜ぶ顔のふたりを見てたらやっぱり止めるとも言い出しにくくて。
「遅れて行ってもかまへん?」
長居はしたくないからそう言ってみる。
「来てくれるんやったらそれでもう大丈夫。
ちゃんと言うとくから」