甘い秘密をそっと教えて?
でも支店長は立ち上がり数歩進んだところで急にバランスを崩してふらりと倒れそうになった。
「危ないっ」
思わずアタシは手を伸ばして彼の腕を掴む。
「ああ、ごめん。
大丈夫」
髪をかきあげながら笑ってそう言ったけど。
ちょっと表情が辛そうだった。
大丈夫?
っていうか熱くない?
さっきここに来るとき手が熱いって思ったのは。
熱があって具合が悪いせいだったのだろうか?
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