甘い秘密をそっと教えて?
どうして気づかなかったんだろう。
ずっと一緒にいたのに。
「伝染ってしまうかもしれないな。
悪い…、
そこまで考えてなかった…」
自分が辛いのにアタシのことばかり気遣う。
なのにアタシは自分のことばっかり。
「ホントに大丈夫ですか?」
部屋を移動して彼はベッドに入り目を閉じてゆっくりと息を吐く。
大丈夫だって聞いたって無理して大丈夫って答えるに決まってる。
わかってるけど聞かずにはいられない。