甘い秘密をそっと教えて?
「…大丈夫ですか?
辛いなら中止にしてくれてもよかったのに…」
アタシの言葉に彼は目を開けて静かに笑う。
「何回同じこと言ってるんだ?
だから心配しすぎ」
「でもだって。
このまま治らなかったら…
それにひとりだし誰にも気づかれなかったら…」
「そんなのあるわけないって。
最近、忙しくて寝不足が続いたから、
だと思う。
それより友達の…また今度でかまわないか?」
もうそんなのどうだっていい。
そんなことよりも。
「ひとりで住んでたら具合がもっと悪くなっても誰もわからないです。
そんなの、
もし誰も知らない間に…」