大切なもの
目が覚めると…
「ん…?」
「目、覚めた?」
一番最初に見たのは、樹の顔。
「ここ、保健室。お前、階段下りようとしたとき、フラッてしてた。
落ちそうなとき、ギリギリ腕引っ張れた。…ケガしなくて、よかった」
そうだったんだ…。
「ありがと、樹。あのさ…もしかして、保健室まで運んでくれた…?」
「ん?あぁ」
「っ!」
私は布団で顔を隠した。
「沙和?」
「お、重かった…よね?///」
「なんだ、そんなことかよ」
そんなことって…!
「全然、重くなかった。むしろ、軽すぎ。
どっかで落としたんじゃねぇかって思ったくらい」
「大げさだよ…」
「ハハっ。お前、熱ヒドイらしいから、早退だと。
保健室の先生は出張でいねぇから、勝手にいろいろ使った。
俺、お前の荷物取ってくるから、寝てろ」
「ありがと、樹…」
樹が仕切りのカーテンを閉め、出て行った。
「ん…?」
「目、覚めた?」
一番最初に見たのは、樹の顔。
「ここ、保健室。お前、階段下りようとしたとき、フラッてしてた。
落ちそうなとき、ギリギリ腕引っ張れた。…ケガしなくて、よかった」
そうだったんだ…。
「ありがと、樹。あのさ…もしかして、保健室まで運んでくれた…?」
「ん?あぁ」
「っ!」
私は布団で顔を隠した。
「沙和?」
「お、重かった…よね?///」
「なんだ、そんなことかよ」
そんなことって…!
「全然、重くなかった。むしろ、軽すぎ。
どっかで落としたんじゃねぇかって思ったくらい」
「大げさだよ…」
「ハハっ。お前、熱ヒドイらしいから、早退だと。
保健室の先生は出張でいねぇから、勝手にいろいろ使った。
俺、お前の荷物取ってくるから、寝てろ」
「ありがと、樹…」
樹が仕切りのカーテンを閉め、出て行った。