大切なもの
私は颯太と一緒に図書室へ行き、資料を戻した。

「んじゃ、戻るか」
「あ、ごめん。颯太先に戻って?私トイレ寄るから」

そう言って、私はトイレへ向かう。
洗面所の鏡に向き合い、前髪をあげた。

ーーー樹の言っていた通り、おでこが少し赤くなっていた。

ハンカチを濡らし、おでこにあてる。


キーンコーンカーンコーン


予鈴がなったので、私はトイレを後にした。







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