大切なもの
颯太のおかげで、チャイムまでに教室に入ることができた。
「も~~、沙和ってば声どれだけかけても気づかないもん」
「ごめん~~」
なんて言っているうちに、先生が入ってきた。
「え~、今日は席替えでもしようかなーと思います。
席は先生勝手に決めちゃったから黒板に紙貼るんで見て移動してください」
おじぃちゃん先生がニコニコしながら言ってきた。
くじ引きとかじゃなくて勝手に決めるのがおじぃちゃん先生らしいっちゃらしいよね。
みんなものほほんとしてるし。
なんて思いながら紙を見に行くと…
「えっ」
戸惑っているうちにみんな移動を始めてしまったので、私は急いで移動した。
隣の席は――……
「なんかこの感じ、久々だな」
「そう、だね」
……樹だ。
「も~~、沙和ってば声どれだけかけても気づかないもん」
「ごめん~~」
なんて言っているうちに、先生が入ってきた。
「え~、今日は席替えでもしようかなーと思います。
席は先生勝手に決めちゃったから黒板に紙貼るんで見て移動してください」
おじぃちゃん先生がニコニコしながら言ってきた。
くじ引きとかじゃなくて勝手に決めるのがおじぃちゃん先生らしいっちゃらしいよね。
みんなものほほんとしてるし。
なんて思いながら紙を見に行くと…
「えっ」
戸惑っているうちにみんな移動を始めてしまったので、私は急いで移動した。
隣の席は――……
「なんかこの感じ、久々だな」
「そう、だね」
……樹だ。