大切なもの
side樹


夢を、見た。
母親に、捨てられたときの夢。

追いかけても、追いつけなくて…。

俺は転び、泣きわめいた。

俺から光はなくなり、


暗闇に埋もれた…。

そのとき、


一筋の光が、俺を照らした……。


この先には、一体なにがあるのだろう…。


光に歩み寄ったとき―――……


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