大切なもの
「っ/////」
ぼっと顔が赤くなっているのが自分でもわかる。
「あ、あり…がと//」

私は恥ずかしくなり、顔を俯かせた。
その時、プリントが配られ颯太が後ろを向き、私にプリントを渡した。
「ほい、プリント。…顔、赤くね?どうかした??」
「ふぇ!!??//なんでもないよ…っ、うん。なんでもない」

その時、フッとかすかに聞こえた笑い声。
隣を向くと、樹がまた優しく微笑んでいた。

「…純粋だな、お前」
「そ、そんなことないよ」

あぁ、樹。
そんなことするから、女の子はみんなあなたをほおっておかないんだよ。

樹は、天然だ。


こんなにも顔が熱くなるのは、


樹があんなにも優しく笑うせいだ。








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