大切なもの
屋上へ着き、しばらく沈黙が続く。
そして、樹が口を開いた。
昨日あったこと、全てをゆっこに話す。
私は泣かないよう、唇をギュッと噛み締め、手を握りこんだ。
樹が話し終えると…ゆっこが、泣いていた。
「ゆっこ…」
「沙和…泣いて、いいんだよ」
「え」
「辛いなら、泣いていいんだよ」
でも、泣いたら…2人に、迷惑かけちゃう…。
そう思っていたら、樹が私の頭に手を乗せ、ポンポンと叩き…
「迷惑とか、んなの考えんな。前にも言ったけど…。
溜めこみすぎたら、沙和が壊れる。泣きたいときは、いっぱい泣け」
その言葉で…私の涙腺は崩壊した。
昨日、いっぱい泣いたはずなのに。
「ぅぅ…っ、ごめ…ごめんね…っ…」
私とゆっこの泣き声が、屋上に響いた。
樹は……
いつだって、私の心を救う。
そして、樹が口を開いた。
昨日あったこと、全てをゆっこに話す。
私は泣かないよう、唇をギュッと噛み締め、手を握りこんだ。
樹が話し終えると…ゆっこが、泣いていた。
「ゆっこ…」
「沙和…泣いて、いいんだよ」
「え」
「辛いなら、泣いていいんだよ」
でも、泣いたら…2人に、迷惑かけちゃう…。
そう思っていたら、樹が私の頭に手を乗せ、ポンポンと叩き…
「迷惑とか、んなの考えんな。前にも言ったけど…。
溜めこみすぎたら、沙和が壊れる。泣きたいときは、いっぱい泣け」
その言葉で…私の涙腺は崩壊した。
昨日、いっぱい泣いたはずなのに。
「ぅぅ…っ、ごめ…ごめんね…っ…」
私とゆっこの泣き声が、屋上に響いた。
樹は……
いつだって、私の心を救う。