龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
司さんって――校長?
ええええーっ!
優月さんの相手って校長だったのぉ??
じゃあ圭吾さんと校長先生の仲たがいの原因って――
そうか……
そうだったんだ
「感謝されるような事じゃない。もっと早くそうすべきだったんだ」
圭吾さんは落ち着いた声で話してる。
でも、つらくない?
圭吾さんの指はケージを握りしめている。
わたしは圭吾さんに近づいて、服の裾を引っ張った。
圭吾さんは微かに微笑むと、ケージから手を離してわたしの頭を撫でた。
「で、その司はどこ?」
「実行委員席にいるわ。わたしもそろそろ行かなきゃ。圭吾も行く?」
「さっさと行ってよ」
美月が口を挟んだ。
「わたしは誰かさんと違って保護者なんて必要じゃないから」
ええええーっ!
優月さんの相手って校長だったのぉ??
じゃあ圭吾さんと校長先生の仲たがいの原因って――
そうか……
そうだったんだ
「感謝されるような事じゃない。もっと早くそうすべきだったんだ」
圭吾さんは落ち着いた声で話してる。
でも、つらくない?
圭吾さんの指はケージを握りしめている。
わたしは圭吾さんに近づいて、服の裾を引っ張った。
圭吾さんは微かに微笑むと、ケージから手を離してわたしの頭を撫でた。
「で、その司はどこ?」
「実行委員席にいるわ。わたしもそろそろ行かなきゃ。圭吾も行く?」
「さっさと行ってよ」
美月が口を挟んだ。
「わたしは誰かさんと違って保護者なんて必要じゃないから」