龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
圭吾さんはわたしを引き寄せた。
目の前がキラキラ光る。
えっ? 待って! これって?
圭吾さんの片手がカーテンでも開けるような仕種をして、目の前の景色がグニャっと歪んだ。
おわぁ―――っ!
叫ぶわたしを連れて、圭吾さんは透明な幕に入って行った。
目が回る 目が回る
いきなりひどいよ、圭吾さん
涙目で文句を言うと、圭吾さんは『ごめんごめん』って言ったけど声が笑ってる。
圭吾さんのバカ
でも、もう怒ってないみたいだからいいや
「ここどこ?」
「神社の裏参道だよ」
鳥居が一つ海に向かって立っている。
鳥居の近くに人が集まっていた。鳥居の向こうは崖だ。
「参道って道があるものじゃないの?」
「道はこれからできるんだ。ほら海から突き出ている大きな岩が二つあるだろ? あれを見ていて」
目の前がキラキラ光る。
えっ? 待って! これって?
圭吾さんの片手がカーテンでも開けるような仕種をして、目の前の景色がグニャっと歪んだ。
おわぁ―――っ!
叫ぶわたしを連れて、圭吾さんは透明な幕に入って行った。
目が回る 目が回る
いきなりひどいよ、圭吾さん
涙目で文句を言うと、圭吾さんは『ごめんごめん』って言ったけど声が笑ってる。
圭吾さんのバカ
でも、もう怒ってないみたいだからいいや
「ここどこ?」
「神社の裏参道だよ」
鳥居が一つ海に向かって立っている。
鳥居の近くに人が集まっていた。鳥居の向こうは崖だ。
「参道って道があるものじゃないの?」
「道はこれからできるんだ。ほら海から突き出ている大きな岩が二つあるだろ? あれを見ていて」