龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「圭吾さん 大好き」


心の中で言ったつもりだったけど、声に出してたのかな

彩名さんが『よかったじゃない』って言った気がする。


――志鶴の『好き』は兄妹の『好き』だよ


圭吾さんの不機嫌そうな声を夢うつつで聞いた。


ゆらゆらゆらゆら 揺れている


――ここで寝かせましょうか?


――窮屈だろ。いいよ、僕が連れて行くから




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