龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
あー もう一ついやーな予感
誰かわたしの部屋にわたしを起こしに行ってない?
ひょっとして圭吾さんの部屋に泊まったってみんな知ってる?
携帯の下に二つ折の紙が置いてあるのに気づいて開いた。
圭吾さんの走り書きで、神社の用事で出かけることと圭吾さんの用事が済むまで彩名さんと一緒にいてほしいと書いてあった。
最後に『昨夜の僕を許して』――って、許してほしいのはこっちよ
とりあえず自分の部屋に戻って着替えをしてから母屋に向かう。
居間に行くと彩名さんがいた。
「おはようございます。寝坊しました」
「おはよう志鶴ちゃん。圭吾が、疲れているようだから寝かせておいてと言っていたから
起こさなかったの」
あ……それって意味深に聞こえる
和子さんが顔を出して、『何か軽いものをお持ちします』と言った笑顔も愛想良すぎて逆にコワイ。
「伯母様は?」
「お祭りの用事で圭吾と一緒に出かけたわ。わたし達も後で行ってみましょ。圭吾が平安貴族のような衣装を着ているのが見られてよ。姉のわたしが言うのもなんだけれど素敵なの。毎年、この後にお見合い写真が増えるのよね」
誰かわたしの部屋にわたしを起こしに行ってない?
ひょっとして圭吾さんの部屋に泊まったってみんな知ってる?
携帯の下に二つ折の紙が置いてあるのに気づいて開いた。
圭吾さんの走り書きで、神社の用事で出かけることと圭吾さんの用事が済むまで彩名さんと一緒にいてほしいと書いてあった。
最後に『昨夜の僕を許して』――って、許してほしいのはこっちよ
とりあえず自分の部屋に戻って着替えをしてから母屋に向かう。
居間に行くと彩名さんがいた。
「おはようございます。寝坊しました」
「おはよう志鶴ちゃん。圭吾が、疲れているようだから寝かせておいてと言っていたから
起こさなかったの」
あ……それって意味深に聞こえる
和子さんが顔を出して、『何か軽いものをお持ちします』と言った笑顔も愛想良すぎて逆にコワイ。
「伯母様は?」
「お祭りの用事で圭吾と一緒に出かけたわ。わたし達も後で行ってみましょ。圭吾が平安貴族のような衣装を着ているのが見られてよ。姉のわたしが言うのもなんだけれど素敵なの。毎年、この後にお見合い写真が増えるのよね」