龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
わたし、多分ものすごい悲鳴をあげたと思う


悲鳴なのか金切り声なのか分かんないけど

彩名さんが飛び込んで来たとこみると、絶叫したのは確か


「圭吾? あなた何をしたの?!」

わたしをかばうように抱き寄せると、彩名さんがきつい声で問い詰めた。


「ゴメン。生きていると思わなくて」

男の人は、決まり悪そうに前髪を掻き上げた。

「まばたき一つしないから、彩名の人形かと思ってさ」


「思って――何?」


「髪を触った」


頬もですけどぉ~




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