龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
迷惑って――
「ほら僕は弟だから、何て言うか……兄貴の真似事をしたかったんだけど。まあ、君が迷惑だって言うんなら仕方がない」
ええっ?!
そうじゃなくてっ!
「迷惑なんかじゃありません!」
思わず大きな声で否定すると、圭吾さんがニコッと笑った。
「そう? それなら、僕が君の周りをうろついても平気だね?」
あ……あれ?
「妙な遠慮はなしってことでどう? 僕も彩名も君と仲良くなりたいし、君にこの家で楽しく暮らしてもらいたいんだ」
「えーと……あの……」
「とりあえず僕も部屋に戻るから、途中まで一緒に行こう。何せだだっ広い家だろ? 最初のうちは迷子になるよ――じゃあ彩名、また後で」
何? なぜ? どうして?
気づいた時には、わたしは圭吾さんに連れられて、二階への階段を上っていた。
それにしても
手、繋ぐ必要あるんだっけ??
「ほら僕は弟だから、何て言うか……兄貴の真似事をしたかったんだけど。まあ、君が迷惑だって言うんなら仕方がない」
ええっ?!
そうじゃなくてっ!
「迷惑なんかじゃありません!」
思わず大きな声で否定すると、圭吾さんがニコッと笑った。
「そう? それなら、僕が君の周りをうろついても平気だね?」
あ……あれ?
「妙な遠慮はなしってことでどう? 僕も彩名も君と仲良くなりたいし、君にこの家で楽しく暮らしてもらいたいんだ」
「えーと……あの……」
「とりあえず僕も部屋に戻るから、途中まで一緒に行こう。何せだだっ広い家だろ? 最初のうちは迷子になるよ――じゃあ彩名、また後で」
何? なぜ? どうして?
気づいた時には、わたしは圭吾さんに連れられて、二階への階段を上っていた。
それにしても
手、繋ぐ必要あるんだっけ??