龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
いかにも挙動不審にウロウロしているうちに、わたしは和子さんと鉢合わせしてしまった。
「志鶴様? どうかなさいましたか?」
「洗濯機を探しているの」
決まり悪かったけれど、この際たらいと洗濯板でも構わないと思い始めていたので、正直に言った。
「まあ、彩名様はお教えしなかったのですね。お洗濯物なら、脱衣所のランドリーバッグにお入れ下さいまし」
「彩名さんは教えてくれたんですけど……そうじゃなくてね。お洗濯は自分でしたいの」
「志鶴様はお預かりしているお嬢様ですから、そういう事は気にされなくてよろしいのですよ」
いや、気を使ってるんじゃないってばっ!
「下着は自分で洗いたいの」
今まで他の人に洗ってもらった事なんてないのよ。
「和子ばあや」
後ろから圭吾さんの声がして、わたしは飛び上がりそうになった。
「慣れない事ばかりでは可哀相だ。好きにさせてやりなさい」
「志鶴様? どうかなさいましたか?」
「洗濯機を探しているの」
決まり悪かったけれど、この際たらいと洗濯板でも構わないと思い始めていたので、正直に言った。
「まあ、彩名様はお教えしなかったのですね。お洗濯物なら、脱衣所のランドリーバッグにお入れ下さいまし」
「彩名さんは教えてくれたんですけど……そうじゃなくてね。お洗濯は自分でしたいの」
「志鶴様はお預かりしているお嬢様ですから、そういう事は気にされなくてよろしいのですよ」
いや、気を使ってるんじゃないってばっ!
「下着は自分で洗いたいの」
今まで他の人に洗ってもらった事なんてないのよ。
「和子ばあや」
後ろから圭吾さんの声がして、わたしは飛び上がりそうになった。
「慣れない事ばかりでは可哀相だ。好きにさせてやりなさい」