龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「こぢんまりとしているが、過疎というわけでもない。海沿いの、景色の綺麗な所だぞ」
いや、景色なんてどうでもいいって
「学校はどうするの?」
「転校する事になるな」
ああ、もうダメ
完全に爆死
わたし、人見知りなのに
「中学生じゃないんだから、『はい、転校』ってわけにもいかないでしょ?」
「学校は近くに私立高校があるんだ。編入試験もこっちの学校で受けられるらしい」
げっ!
そんなところまで話を詰めてるの?
「そんな面倒臭いコトしなくても、この家で一人暮らしでいいよ」
ダメ元で言ってみる。
「今までのようにはいかない。父さんが行くのは、お前に何かがあっても、帰って来るのに一週間はかかるような場所だ」
「何かって――せいぜい盲腸になるくらいでしょ」
わたしは、ブツブツとつぶやいた。
いや、景色なんてどうでもいいって
「学校はどうするの?」
「転校する事になるな」
ああ、もうダメ
完全に爆死
わたし、人見知りなのに
「中学生じゃないんだから、『はい、転校』ってわけにもいかないでしょ?」
「学校は近くに私立高校があるんだ。編入試験もこっちの学校で受けられるらしい」
げっ!
そんなところまで話を詰めてるの?
「そんな面倒臭いコトしなくても、この家で一人暮らしでいいよ」
ダメ元で言ってみる。
「今までのようにはいかない。父さんが行くのは、お前に何かがあっても、帰って来るのに一週間はかかるような場所だ」
「何かって――せいぜい盲腸になるくらいでしょ」
わたしは、ブツブツとつぶやいた。