龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
2
あのですね
普通、校長先生ってオジサンと相場は決まってませんか?
ところが、この学校の校長は若かった。
せいぜい三十過ぎってところじゃないの?
羽竜の血筋ってイケメン揃いなのか、かなりステキ。
女子生徒にモテまくりだな きっと
「圭吾! お前がここに顔を出すなんて珍しいな!」
「どーも。今日は来ない訳に行かなくてね」
あれ? 気のせいかな
圭吾さんの話し方、すっごく冷たい
「うちのお姫様が今日からここに通う事になっているんだが」
「うちのお姫様って……」
「この娘だよ。三田志鶴――訳あって僕が預かる事になった。志鶴、校長の羽竜司(うりゅう つかさ)さん。さっきも言ったように父方の従兄だ」
「三田志鶴さんですね? 確かに転入手続きはすんでいますよ」
校長先生はわたしに向かって言った。
「ここで有意義な学校生活を送られるよう願っています」
「ありがとうございます」
普通、校長先生ってオジサンと相場は決まってませんか?
ところが、この学校の校長は若かった。
せいぜい三十過ぎってところじゃないの?
羽竜の血筋ってイケメン揃いなのか、かなりステキ。
女子生徒にモテまくりだな きっと
「圭吾! お前がここに顔を出すなんて珍しいな!」
「どーも。今日は来ない訳に行かなくてね」
あれ? 気のせいかな
圭吾さんの話し方、すっごく冷たい
「うちのお姫様が今日からここに通う事になっているんだが」
「うちのお姫様って……」
「この娘だよ。三田志鶴――訳あって僕が預かる事になった。志鶴、校長の羽竜司(うりゅう つかさ)さん。さっきも言ったように父方の従兄だ」
「三田志鶴さんですね? 確かに転入手続きはすんでいますよ」
校長先生はわたしに向かって言った。
「ここで有意義な学校生活を送られるよう願っています」
「ありがとうございます」