龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「それで圭吾、手続きの時は貴子伯母様から書類が出ているが、お前が保護者でいいのか?」
「僕でいい。何か問題でも?」
やっぱり圭吾さんはこの人と仲悪そう
「いや……問題はないが。いくつか書類を書いてもらうぞ」
「構わないよ」
うわぁ 冷気が漂ってる
圭吾さんは勧めもされないうちに、わたしを応接用の椅子に座らせ、自分はひじかけのところに浅く腰掛けた。
校長が書類を挟んだボードとペンを差し出す。
「この娘のクラスは?」
書類にペンを走らせながら圭吾さんがきく。
「編入試験の結果からいくとBクラスだ」
「それで結構。特別な成績を求めているわけではないから構わないよ」
ブーッ! 平凡な成績で悪かったわね!
「それでは担任を呼ぼう」
「それには及ばない。自分で連れていくから――志鶴、ここ書いて」
はいはい 生年月日と本籍ね
わたしは圭吾さんが指さした所を書き入れた。
「僕でいい。何か問題でも?」
やっぱり圭吾さんはこの人と仲悪そう
「いや……問題はないが。いくつか書類を書いてもらうぞ」
「構わないよ」
うわぁ 冷気が漂ってる
圭吾さんは勧めもされないうちに、わたしを応接用の椅子に座らせ、自分はひじかけのところに浅く腰掛けた。
校長が書類を挟んだボードとペンを差し出す。
「この娘のクラスは?」
書類にペンを走らせながら圭吾さんがきく。
「編入試験の結果からいくとBクラスだ」
「それで結構。特別な成績を求めているわけではないから構わないよ」
ブーッ! 平凡な成績で悪かったわね!
「それでは担任を呼ぼう」
「それには及ばない。自分で連れていくから――志鶴、ここ書いて」
はいはい 生年月日と本籍ね
わたしは圭吾さんが指さした所を書き入れた。