龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
出だしとしては悪くない。
元の学校でもそれほど仲のいい友達がいた訳じゃないもの。
ここでも上手くやって行けるだろう。
わたしは席につくと、携帯電話を取り出した。
『席は見つかりました。困っている事はありません』
圭吾さんに送信――っと
すぐに返信が来た。
『よかった。じゃ、また後でね。帰りは駐車場で待っている』
はいはい
「おっはよー」
元気な声と共に、隣の席に誰かが座った。
『おはよう』と言って横を見て、驚いた。
茶髪のド派手な女の子が、興味津々といった感じでわたしを見ている。
そ……それ、つけまつげ?
目の色がやたらに薄いのは、カラーコンタクト入れてるから?
「あなたさ、羽竜本家に来た人でしょ?」
「そう……だけど?」
「やっぱり! さっき本家の圭吾さんといるの見たんだ」
元の学校でもそれほど仲のいい友達がいた訳じゃないもの。
ここでも上手くやって行けるだろう。
わたしは席につくと、携帯電話を取り出した。
『席は見つかりました。困っている事はありません』
圭吾さんに送信――っと
すぐに返信が来た。
『よかった。じゃ、また後でね。帰りは駐車場で待っている』
はいはい
「おっはよー」
元気な声と共に、隣の席に誰かが座った。
『おはよう』と言って横を見て、驚いた。
茶髪のド派手な女の子が、興味津々といった感じでわたしを見ている。
そ……それ、つけまつげ?
目の色がやたらに薄いのは、カラーコンタクト入れてるから?
「あなたさ、羽竜本家に来た人でしょ?」
「そう……だけど?」
「やっぱり! さっき本家の圭吾さんといるの見たんだ」