龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「そう」
「闘龍用の龍を見た事もないのに?」
「うん」
一瞬の沈黙の後
圭吾さんはゲラゲラと笑い出した。
そんなに笑う事ぁないでしょ
ココアを持ってきてくれた和子さんが『まあ』と呟いた。
「君にはちょっと無理だと思うよ」
笑いながら言う圭吾さんの言葉にムッとした。
「頭から決めつけなくてもいいでしょう? だいたい『龍』って何?」
「文字通り龍だよ。ドラゴンさ」
へっ?
「ほら――」
圭吾さんが軽く手を上げると、バサバサッという羽音がした。
伯母さまと和子さんが小さく悲鳴をあげる。
目の前でホバーリングしているのは小型犬くらいの大きさの生き物で、コウモリみたいな薄い膜のついた翼を広げている。
「闘龍用の龍を見た事もないのに?」
「うん」
一瞬の沈黙の後
圭吾さんはゲラゲラと笑い出した。
そんなに笑う事ぁないでしょ
ココアを持ってきてくれた和子さんが『まあ』と呟いた。
「君にはちょっと無理だと思うよ」
笑いながら言う圭吾さんの言葉にムッとした。
「頭から決めつけなくてもいいでしょう? だいたい『龍』って何?」
「文字通り龍だよ。ドラゴンさ」
へっ?
「ほら――」
圭吾さんが軽く手を上げると、バサバサッという羽音がした。
伯母さまと和子さんが小さく悲鳴をあげる。
目の前でホバーリングしているのは小型犬くらいの大きさの生き物で、コウモリみたいな薄い膜のついた翼を広げている。