龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
爬虫類独特の金色の目、真っ黒な鱗に覆われたゴツゴツした皮膚、ややがに股気味の足には鋭い爪がついていた。
キーッ
きしむような声でそいつが鳴いた。
「なんだ、羽トカゲの事?」
わたしは飛んでいるそいつに手をのばした。
喉の奥をキュキュッと鳴らして鳴き声を真似る。
するとそいつはクルクル旋回してから、鷹狩の鷹みたいにわたしの腕にとまった。
「なんて事でしょう……」
伯母様がささやくように言った。
和子さんは腰を抜かしたように床に座り込み、圭吾さんは無言だ。
「なあに? ママも飼っていたわよ。こんなに大きくなくて真っ白いやつ」
沈黙を破って圭吾さんが咳ばらいをした。
「どうやら、君の龍を選んだ方がよさそうだな」
キーッ
きしむような声でそいつが鳴いた。
「なんだ、羽トカゲの事?」
わたしは飛んでいるそいつに手をのばした。
喉の奥をキュキュッと鳴らして鳴き声を真似る。
するとそいつはクルクル旋回してから、鷹狩の鷹みたいにわたしの腕にとまった。
「なんて事でしょう……」
伯母様がささやくように言った。
和子さんは腰を抜かしたように床に座り込み、圭吾さんは無言だ。
「なあに? ママも飼っていたわよ。こんなに大きくなくて真っ白いやつ」
沈黙を破って圭吾さんが咳ばらいをした。
「どうやら、君の龍を選んだ方がよさそうだな」