龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「圭吾さん! 圭吾さん! ねぇ、下に下りられないの?」
「あっちに階段があるよ」
三階のテラスから下の庭園まで長い螺旋階段が続いていた。
手すりにつかまりながら駆け降りる。
すごい
すごい
目の前で龍が宙返りする。
息を切らして、最後の二、三段をすっ飛ばして地面に飛び降りると、草の間から小さな龍達が昆虫のように飛び出して行った。
「ねぇーっ! ここは何ぃっ?」
高い空を見上げながらきく。
「龍の棲息地ってとこかな」
すぐ後ろで圭吾さんの声がした。
「岩山の方に洞窟があるんだ。そこであいつらは産卵して孵化する。海岸の崖沿いにも何カ所かに群れがいるよ」
「こうやって見ると、本物の龍みたい」
「だって本物だもの」
「トカゲの一種でしょ?」
「あっちに階段があるよ」
三階のテラスから下の庭園まで長い螺旋階段が続いていた。
手すりにつかまりながら駆け降りる。
すごい
すごい
目の前で龍が宙返りする。
息を切らして、最後の二、三段をすっ飛ばして地面に飛び降りると、草の間から小さな龍達が昆虫のように飛び出して行った。
「ねぇーっ! ここは何ぃっ?」
高い空を見上げながらきく。
「龍の棲息地ってとこかな」
すぐ後ろで圭吾さんの声がした。
「岩山の方に洞窟があるんだ。そこであいつらは産卵して孵化する。海岸の崖沿いにも何カ所かに群れがいるよ」
「こうやって見ると、本物の龍みたい」
「だって本物だもの」
「トカゲの一種でしょ?」