龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
龍神様の子孫?
「えーと、正式には線のこと何て言うんだっけ?」
「うちの親は、龍線とか龍道って呼んでるけど」
と、亜由美。こっちはストロベリーを食べ終えたところ。
「ああそれだ。龍神様の通り道だって言い伝えなのよ」
「みんなはそれ信じてるわけ?」
「だってね」
みんなは笑いながら子供の頃の話をした。
悪いことをしてもすぐバレてしまった事。
山の中で迷子になって見つけられた事。
一人で遊んでいて池で溺れかけた子が助け出された事。
『線』に囲まれた場所でなら龍神様の目に留まるのだという。
「よその土地から来た人にとっては迷信に見えるんだろうけど、ホントにホントなの」
美幸は真剣な眼差しで言った。
「だから、バカバカしくてもこの土地のルールを守って。そうしたら志鶴も安全だから」
「えーと、正式には線のこと何て言うんだっけ?」
「うちの親は、龍線とか龍道って呼んでるけど」
と、亜由美。こっちはストロベリーを食べ終えたところ。
「ああそれだ。龍神様の通り道だって言い伝えなのよ」
「みんなはそれ信じてるわけ?」
「だってね」
みんなは笑いながら子供の頃の話をした。
悪いことをしてもすぐバレてしまった事。
山の中で迷子になって見つけられた事。
一人で遊んでいて池で溺れかけた子が助け出された事。
『線』に囲まれた場所でなら龍神様の目に留まるのだという。
「よその土地から来た人にとっては迷信に見えるんだろうけど、ホントにホントなの」
美幸は真剣な眼差しで言った。
「だから、バカバカしくてもこの土地のルールを守って。そうしたら志鶴も安全だから」