龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
顔をしかめるわたしをよそに、シラユキは差し出された好物――うごめく巨大ミミズをペロッと平らげた。
この餌付けが嫌で、たいていの女の子は闘龍をやらない。
「すごいしかめっつらだよ」
圭吾さんは笑いながらわたしの眉間のシワをのばした。
「少し休むかい? 冷蔵庫にデザートが入ってるはずだよ」
「うん!」
わたしは跳ねるように圭吾さんの後ろから螺旋階段を上った。
圭吾さんの部屋にも、彩名さんのアトリエのようなミニキッチンがある。
「えーと……クリームブリュレとかいうのがあるけど」
わお!
「食べる!」
洋菓子店のラベルがついたクリームブリュレとプラスチックのスプーンを渡された。
「圭吾さんは?」
「僕はこれで」
缶入りのブラックアイスコーヒー。
一口だけ飲ませてもらった事があるけど、どこが美味しいのかさっぱり分からない。
この餌付けが嫌で、たいていの女の子は闘龍をやらない。
「すごいしかめっつらだよ」
圭吾さんは笑いながらわたしの眉間のシワをのばした。
「少し休むかい? 冷蔵庫にデザートが入ってるはずだよ」
「うん!」
わたしは跳ねるように圭吾さんの後ろから螺旋階段を上った。
圭吾さんの部屋にも、彩名さんのアトリエのようなミニキッチンがある。
「えーと……クリームブリュレとかいうのがあるけど」
わお!
「食べる!」
洋菓子店のラベルがついたクリームブリュレとプラスチックのスプーンを渡された。
「圭吾さんは?」
「僕はこれで」
缶入りのブラックアイスコーヒー。
一口だけ飲ませてもらった事があるけど、どこが美味しいのかさっぱり分からない。