龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
二人で並んでソファーに座った。
「クリームブリュレって何?」
圭吾さんがきいた。
「プリンみたいなの」
「どんな味?」
「クリームブリュレの味――はい」
わたしはスプーンですくったクリームブリュレを差し出した。
圭吾さんがパクッと食べる。
「うわっ、甘いな」
「そう? おいしいよ。これ、どうしたの?」
「お客さんの手土産だよ」
ああ――
「さっき伯母様のところに来たお客さん?」
「うん」
「お見合い写真、持ってきたでしょ」
「あれ? どうして知ってるの?」
「あの人、前にも持ってきたもの」
あの黒い四角いバッグに、何人もの写真が入ってるに違いない
「そうだっけ? でもちゃんと断ったよ」
「美人だった?」
「美人だったよ。それってヤキモチ?」
「クリームブリュレって何?」
圭吾さんがきいた。
「プリンみたいなの」
「どんな味?」
「クリームブリュレの味――はい」
わたしはスプーンですくったクリームブリュレを差し出した。
圭吾さんがパクッと食べる。
「うわっ、甘いな」
「そう? おいしいよ。これ、どうしたの?」
「お客さんの手土産だよ」
ああ――
「さっき伯母様のところに来たお客さん?」
「うん」
「お見合い写真、持ってきたでしょ」
「あれ? どうして知ってるの?」
「あの人、前にも持ってきたもの」
あの黒い四角いバッグに、何人もの写真が入ってるに違いない
「そうだっけ? でもちゃんと断ったよ」
「美人だった?」
「美人だったよ。それってヤキモチ?」