龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「どうして?」
ああ、やっと口を挟めた。
「三年あれば志鶴を振り向かせることができるかもしれないだろ? 今は兄貴にすぎなくてもね」
困った
わたし、完全に退路を断たれてない?
「圭吾さんはどうしてわたしと結婚したいの?」
「君がかわいいし、幸せな気分になれる」
そうなの?
「でも、それは恋じゃないよね」
「君に恋がどんなものか分かるの?」
「分からない……かも」
「じゃあ僕が今、恋をしていないってどうして言える?」
「圭吾さんはわたしに恋をしているって言える?」
「言えるよ」
わたし、地雷原に足を踏み入れたかも
「甘い言葉をささやくのは簡単だよ。ただ、君を急かしたくない。君は兄貴としては僕を好きだろう? 僕はそれがベースでも構わないと思っている」
何を言われているのか分からず首を傾げると、圭吾さんは優しく微笑んだ。
ああ、やっと口を挟めた。
「三年あれば志鶴を振り向かせることができるかもしれないだろ? 今は兄貴にすぎなくてもね」
困った
わたし、完全に退路を断たれてない?
「圭吾さんはどうしてわたしと結婚したいの?」
「君がかわいいし、幸せな気分になれる」
そうなの?
「でも、それは恋じゃないよね」
「君に恋がどんなものか分かるの?」
「分からない……かも」
「じゃあ僕が今、恋をしていないってどうして言える?」
「圭吾さんはわたしに恋をしているって言える?」
「言えるよ」
わたし、地雷原に足を踏み入れたかも
「甘い言葉をささやくのは簡単だよ。ただ、君を急かしたくない。君は兄貴としては僕を好きだろう? 僕はそれがベースでも構わないと思っている」
何を言われているのか分からず首を傾げると、圭吾さんは優しく微笑んだ。