龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「お仕事?」
「鎮守って分かるかい?」
「ちんじ……珍獣?」
圭吾さんは吹き出した。
「鎮守だよ。この地の災厄を鎮め、この地に住む人達を守る事――それが僕ら羽竜一族に課せられた本来の仕事なんだ」
「じゃあ、圭吾さんはみんなを守るために、頑張ってるのね」
「志鶴にかかったら、スーパーマンにされそうだ」
圭吾さんは苦笑い。
「そんな大袈裟なものじゃないからね」
ううん。そんなことない
だってほら、
神社に着いたら、境内に人がたくさん集まっていて、誰もが圭吾さんに挨拶するわ。
圭吾さんは信頼されて、尊敬されている。
あれは、圭吾さんが旧家の当主だからじゃない。
圭吾さんがみんなのために、ちゃんとお仕事をしているからよ。
圭吾さんは片手に龍のケージを持ち、もう一方の手でわたしと手をつないで、軽く挨拶に答えながら、わたしを連れて境内の奥にどんどん進んだ。
「鎮守って分かるかい?」
「ちんじ……珍獣?」
圭吾さんは吹き出した。
「鎮守だよ。この地の災厄を鎮め、この地に住む人達を守る事――それが僕ら羽竜一族に課せられた本来の仕事なんだ」
「じゃあ、圭吾さんはみんなを守るために、頑張ってるのね」
「志鶴にかかったら、スーパーマンにされそうだ」
圭吾さんは苦笑い。
「そんな大袈裟なものじゃないからね」
ううん。そんなことない
だってほら、
神社に着いたら、境内に人がたくさん集まっていて、誰もが圭吾さんに挨拶するわ。
圭吾さんは信頼されて、尊敬されている。
あれは、圭吾さんが旧家の当主だからじゃない。
圭吾さんがみんなのために、ちゃんとお仕事をしているからよ。
圭吾さんは片手に龍のケージを持ち、もう一方の手でわたしと手をつないで、軽く挨拶に答えながら、わたしを連れて境内の奥にどんどん進んだ。