龍とわたしと裏庭で①【加筆改訂版】
「わたしだって圭吾さんは親じゃないわよっ!」
言い合っていると圭吾さんがポツリと
「なんだ意外と仲がいいんだな」
と言った。
「よくないっ!」
わっ! 美月とハモった
「美月ちゃん、人前でやめてちょうだい」
優月さんが困ったように言った。
ずるい。声まで綺麗。
不公平じゃない?
「見ている方は面白いけどね」
圭吾さんはクスクス笑って言うと、龍のケージを所定の場所に置いた。
つないでいた手が離れ、思いがけず不安な気持ちになる。
「そういえば結婚式の日取り決まったんだって?」
「え、ええ……十月に」
「おめでとう」
「ありがとう……」
優月さんはちょっとためらってから言葉を続けた。
「司さんと仲直りしてくれたんでしょう? その事も感謝してるわ」
言い合っていると圭吾さんがポツリと
「なんだ意外と仲がいいんだな」
と言った。
「よくないっ!」
わっ! 美月とハモった
「美月ちゃん、人前でやめてちょうだい」
優月さんが困ったように言った。
ずるい。声まで綺麗。
不公平じゃない?
「見ている方は面白いけどね」
圭吾さんはクスクス笑って言うと、龍のケージを所定の場所に置いた。
つないでいた手が離れ、思いがけず不安な気持ちになる。
「そういえば結婚式の日取り決まったんだって?」
「え、ええ……十月に」
「おめでとう」
「ありがとう……」
優月さんはちょっとためらってから言葉を続けた。
「司さんと仲直りしてくれたんでしょう? その事も感謝してるわ」