ごめんね、ユウくん
さみしいきみ
きみの昔の話を聞いたのは、それから数日経ったころだった。
『ユウくんの中学校時代、見てみたいな』
きみの部屋で遊んでいたときだった。
わたしがそう駄々をこねると、きみは少し困った顔をした。
『アルバムとか、俺持ってないよ』
『えー、じゃあユウくんなんか話してよ』
うーんときみはうなった。
わたしはわくわくしながら、近くにあったクッションを抱いた。
きみが口にした言葉は、ほんのほんの少しだけ驚いた。
『俺ね、一回警察に捕まったことあるんだ』