ごめんね、ユウくん
ママはわたしとふたり暮らしを初めて割とすぐに恋に落ちた。
子供がいることも受け入れてくれたその人は、すごく優しかった。
ふたりは付き合い始めて数か月ぐらいしたときに結婚した。
わたしも優しい新しいパパができて嬉しかった。
そしてママは、わたしを連れてきたことが間違いだと気付いた。
新しいパパはわたしのことをママと同じくらいとても愛でてくれた。
まるで、自分の子のように。
そのせいでパパはわたしに付きっきりだった。
だからママはほっとかれたと思った。
昔のパパのように手をあげることはないけれど、ママのわたしに対する態度は酷くなっていくばかりだった。