ごめんね、ユウくん
マフラーをして、きみと手をつないで街へと向かった。
寒いのを忘れるほど、イルミネーションは綺麗だった。
『来てよかったでしょ』
『うん』
青や白、黄色ときらきら光るイルミネーションはわたしの目に焼きついた。
『…、綺麗』
ぼそりと呟いたわたしの唇に、そっときみはキスをした。
そして、後ろからわたしを抱きしめてくれた。
『ほんと俺、幸せだよ…』
『わたしも…。今日のこと、絶対に忘れない』
本当に本当に幸せな1日になるはずだった。