ごめんね、ユウくん
あっという間のことだった。
しだいにきみの顔は青白くなっていった。
そして、冷たく。
わたしは、はっとしてきみの病室から飛び出した。
『先生、大変なの!ユウくんが!』
はあはあと息を切らしてきたわたしを見て、先生は急いで病室へと走った。
先生は、わたしが殺したなんて思わないだろう。
脳死を告げられたとき、すごく泣き叫んだから。
先生が看護師さんをつれて病室へ行っている間に、自分の病室へはいった。