Spring Letter 【短編】

二十歳になった美波へ
元気にしていますか?
十八歳の美沙が二十歳の美波に手紙を書いています。
何とも言えない気持ち。うちらまだ親友やってる?
今日は、普段言えないことを書こうと思います。
うちね、美波の最初の印象はおとなしい子だったんだ。
でも、中学生になって仲良くなって、喧嘩して仲直りしてから凄く喋るようになったよね?!
めっちゃ嬉しかった。

うちって恥ずかしがり屋じゃん?
知ってた?
恥ずかしがり屋なんです。
同じ中学行ったの女子二人だけだったからさ超不安だったんだ。
その場しのぎってかんじで美波と友達になったけど、話してみたら意外と気が合うんだよね。
性格全然違うのに…
でも、今はその場しのぎの友達って思ってないよ。
高校卒業してもおばあちゃんになっても死んでも友達だからね!

おっと!!友達じゃないや。親友!親友!
うち、親友って思えるの美波しかいないよ。
これ、本当だからね!

親友ってさ、相談したり、支え合ったりするのは当たり前で側にいないと落ち着かないっていうの?ん～。自分の記憶から絶対に消えないの。
それが親友だと思うんだよね。
まぁ、これはうちがイメージする親友像だけど…
それにしても、美波に支えられてばっかりだったなぁ～。
弱音吐きそうな時、いつも正面からぶつかっていく美波見て、うちも頑張らなきゃって思った。

美波って案外強い人なんだよね。美波は、正直で自分の意志ちゃんと持っている優しい子。
美波は立派な大人になってんだろうなぁ～。

まだまだ語りたいけど永遠に続きそうなんでこのへんで…
悩みとか愚痴いつでも聞くからね。
これからは、お酒を飲みながら語ろうね!

十八歳の美沙より