たとえこの恋が叶わなくても...
「あーいむっ」
聞きなれた声がして横を向けば
小学校から親友の理沙がにこにこ笑いながら
名前を呼んでてビックリ。
だって理沙は私とは違う高校を選んでたから。
「なっ、えっ!?理沙がなんでここにいるのっ?!」
「驚いた???驚いた??」
「うん…かなり驚いてるんだけど。」
あのね…ってここにいる経路を話始めようとしたときだった。
「こーら、喋っちゃ駄目だろ。」
ぺしぺしっと頭を叩いたのは
若くて普通にかっこいい先生。
呆れつつ微かに笑ったその顔がなんだか少しだけ…
ほんの少しだけ気になった。
ここに来てから初めて話したのは先生が初めてになった。