たとえこの恋が叶わなくても...
なんだろ。
さっきの先生が頭から離れない。
声も微かに見た笑顔も。
他の先生の自己紹介はあまり聞けてなかったのに
先生の自己紹介は真面目に聞いた。
「えー、俺は神田 直也です。
三組と四組の体育と保健を教えます。
一人ひとりちゃんと教えてくから俺から逃げないように!」
なんて言ってにかっと笑った顔にときめいた子多々。
だって今もクラスの女の子達は
その話で盛り上がってる。
なんかもやもやするのは
気のせいかな..。
「…むっ…愛夢ってば!」
「……ぇ、あ。どしたの??」
「いやいや、逆にどうしたの?上の空だよ?」
「…私もわかんない。」
本当にわかんない。
なに気にしてるんだろう。