たとえこの恋が叶わなくても...
担任も担当教科も違うけれど
なぜか気になる、そんな存在な気もした。
そして今日は担任からいろいろな話を聞いて下校ということで
もやもやは無くならないまま私は理沙と帰ることに。
「そういえば…、理沙なんでうちの高校なの?確か青蘭高校を希望してたじゃん。」
「あー…うん。そうだったんだけど…愛夢と同じ高校に行きたかったし、」
「そんな理由で、こっちにしたの?!駄目だよっ!夢があったんでしょ?」
「あったけど…!
愛夢と叶えたくて…。ずっとお互い支えて夢叶えようって言ったのに離れるの嫌だったんだもん。」
私たちが通う、星和高校は別に至って普通の公立高校だけど
理沙の希望してた青蘭高校は
美容の道に進みやすい高校。
私も正直青蘭高校がよかったけど
私の頭では青蘭高校は無理だなって
思ったから星和高校にした。
だけど理沙は容姿だけじゃなく頭もいい。
だから理沙の言葉は嬉しくても複雑で黙ってしまう。