北極星の約束
放課後、鈴と冬は

駅前に新しくオープンした雑貨屋に来ていた。




「きゃー、可愛いものいっぱいある!」


可愛いものが大好きな冬は大はしゃぎ。




「冬はしゃぎすぎだよ」

と、鈴が言っても全く聞いている様子はない。



「あ、そうだ」




何か思いついた様子の冬。


店内をうろついていた冬は、鈴のところへ戻ってきた。


「2人で何かおソロのもの買おうよ!」



目を輝かせて冬は言った。



「いいよ。
どんなんにする?」


そんな冬に鈴は微笑みながら返した。




2人でいれば、どんな場所でも楽しくなる。


鈴と冬は、そう思えるほど、お互いのことが大好きだった。




仲良くなったきっかけは、些細なこと。


ただ、中学3年生の春に席が隣になっただけ。




でも、一緒にいるうちにお互いを信頼し合い、

いつの間にか



なんでも言い合える、なんでも相談し合える仲になっていたのだ。
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