暴走族の秘密の姫君
過去の紫
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1年前。
紫15歳、朋文18歳、藍華13歳の春。
私の家は有名な月ノ辺カンパニー。
中学生の時、私は超一流の私立に通っていた。
多分親は体裁もあって、私を一流の私立に通わせたかったんだと思う。
まぁ、そこで私は可もなく不可もなくの成績で過ごしていた…と思う。
もちろん、友達だっていた。
でも今とおなじように朋文お兄ちゃんはもう会社を継ぐことが決まっていたし、藍華はそのピアノの才能を認められ始めて忙しくなっていたんだ。
その頃のお母さんの口癖は「紫なんて邪魔なだけ」。
いわれ始めた時はショックを受けていたけど…もうそんなことも感じなくなって受け流せるようになってた。