暴走族の秘密の姫君
ごっ…!!
そういう感じの鈍い音がすると同時に相手が少し後ろによろける。
「じゃあ、これで終わりかも」
私はそう言い放ち、もう1発…今度は回し蹴りを脇腹に放つ。
こんどは、完全に男子が横に飛ばされていった。
そこの地点まで近づいていき、私は静かに言い放った。
「…私の、勝ちみたいね?
じゃあ、私と妹…比べてことを謝ってくれる?」
本来の目的はこいつに謝ってもらうこと。
それ以外のことなんて必要ない。
少ししてから、男子が口を開く。
「…悪かったよ」
…軽い。謝り方が軽すぎる。