暴走族の秘密の姫君
「…まぁ、いいや」
これで、納得する。
けど、周りからのひそひそとした声がうるさい。
私はこれから、恐れられる存在になるのか。
そう思うとものすごく気が重い。
うーん、なんでこんなことをしてまで挑発に乗ってしまったんだろう。
と、いうより…なんで私はこんなにすぐに男子に勝ててしまったんだろう。
それこそ、良く分からない。
家の誰かに聞いてみようか。…いや、誰も聞いてくれる人なんていないか。
「じゃあ、私…帰るから」
とりあえず私はそう言い残して帰路に着いた。