元カレ×元カノ-最悪の再会-
携帯を見ると、もう朝になっていた。
昨日の夕方からずっと眠ったままの彼女は、そうとう疲れていたんだろう。
一度も目を覚まさないままだ。
「……みかん……、たべたい……」
「…………ん?」
意味不明な言葉とともに、彼女が起き上がった。
目をこすりながら、その幼さの残る顔をこちらに向けた。
「……」
「オハヨ。よく眠れた?」
きょとんとしながら少し首をかしげて、
「あっ」
と、小さく声をもらした。
「そろそろ出よっか。お腹すいたでしょ」
彼女は少しビクつきながらも俺から乾いたワンピースを受け取り、脱衣室に消えた。
俺は彼女の荷物を持ち、着替えが終わるのを待った。