元カレ×元カノ-最悪の再会-
相変わらず、会話のない車内。
俺は一つ思い出し、ショッピングモールの駐車場に車を停めた。
「……ちょっと待ってて、すぐ戻るから。カーテン閉めていいからね」
車内に彼女を残し、財布の中を確認した。
……まぁ、あのままじゃあまりに可哀想だから仕方ないか。
俺は足早に店内に入った。
開店間もないが、すでに人でごった返していた。
そんな中、男一人が女の子の服を選んでんだから、かなり浮いた存在だろう。
よくわからないが、
彼女が着ていたのと同じようなデザインのものと、似合いそうなものを手にとった。
「……これでいっか」
値段もそんなに高くないし、少しくらい彼女にとっていいことがあってもいいだろう。
「こっちのは値札切っといてください。こっちはラッピングお願いします」
待つ間も女の子の視線が痛かった。